陰陽道民間伝承・いざなぎ流 [陰陽道]
皆さんこんにちは!
今年2008年7月20日四国高知県香美市物部町にいざなぎ流太夫に、いざなぎ流についてお話を聞きに行ってきました!
いざなぎ流は国の重要無形文化財という事らしいです。
香美市奥物部の玄関口に架かるトラス型の橋です。自然に囲まれたとてもすばらしい町並みでした。
香美市教育委員会の方からご紹介頂いたいざなぎ流太夫、森安正芳さんのお宅に早速お邪させて頂きました。上の写真は物部町の地区の水墨画風の地図です。森安さんのお部屋に貼ってあったのを撮らせて頂きました。
これは上にろう地区の地図だそうで、いざなぎ流はおんざき様と云われる神様を祀るらしいですが、この地区のいざなぎ流太夫の方々は不動明王を守り神に活動されているそうです。
不動明王を守り神にしている上にろう地区の麓。
また、別の牧山地区は別のやり方をされているそうです。
牧山地区の麓。
私が訪ねた、森安太夫は身内に最近不幸があり、1年間は神様に関する事、いざなぎ流の実践は出来ないという事で、いざなぎ流についてたくさんの質問をさせて貰ったら、熱心にご回答頂きました。
まず、臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前の九字のきり方、印の結び方を教えて頂きました!
まず九字は横(臨)・縦(兵)・横(闘)・縦(者)・横(皆)・縦(陣)・横(列)・縦(在)・横(前)だそうです。
次に、臨(普賢三眛耶印)・兵(大金剛輪印)・闘(外獅子印)・者(内獅子印)・皆(外縛印)・陣(内縛印)・列(智拳印)・在(日輪印)・前(隠形印)の印の結び方を教えて頂きました。
闘(外獅子印)
次に真言=マントラ・・「アビラウンケンソアカ」とは大日如来の自分を守るマントラで、大事だと教えて頂きました。
暦は高島易を見ている…歳徳神の方向、金神の方向、特に金神の力は強力だけに凶の方角に注意しているとの事でした!私が「金神は凶神ですか」と尋ねると、「金神は悪いわけでなくパワーがある神だ」と答えて頂きました。
種まき等の農作業の時期も暦を見て、暦どおり行っていると言われていました。
暦は大事だぞと安森太夫は言われました。
「俺らは何とか天を使うんぞ」森安太夫は言われました。
神様の段階は如来・菩薩・明王・天とランクがあり、太夫らは天、毘沙門天などの天にお願いして、実際動いて働いて貰うと言われていました。
「俺らがやっている事は神様の事ぞ」神様も山の神様、川の神様・・自然には神様が宿り、神様にお願い事をする・・常にいざなぎ流には神様の事を行っているとの事でした。
「最近は世の中が平和になっていいけど、昔は悪いやつが多くて俺らも呪術で対抗して、いろんな事やったな・・」
「生霊て知ってるか?」「ヘビやミミズを虐めて、虐めぬいて殺したヘビやミミズの力が強い。この強い力をいい事に使うんや」・・とても残酷な事をするなと私は思い、この生霊の使役については私は閉口します。あってはならない事だと思います。
「でも悪い事はしたらいかんで・・子孫は八代、親類縁者にまでに災いが及ぶ」だからとても気を付ける必要があると森安太夫は念押されました。はっきり言って怖い事です。
「今頃は来んが、ブームの頃はよう人が来たな」「最近は珍しいぞ・・」来た人の中には安倍晴明の研究家である斎藤英喜先生の名前もありました。
私はこの斎藤英喜先生著書のいざなぎ流解説本「呪術探求いざなぎ流式王子」でいざなぎ流を予習したので、先生の名前が出て嬉しかったです。
- 作者: 斎藤 英喜
- 出版社/メーカー: 新紀元社
- 発売日: 2000/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
安倍晴明ら陰陽師は星空に不穏な兆しを読み、陰陽の術を駆使していた訳ですが、いざなぎ流には星をみる事はしていないと言う事でした。
また、安倍晴明をどう思うか森安太夫に尋ねてみると、「安倍晴明は神様に近い存在だと思う」とおっしゃり、「京都では実際晴明神社の神様ですからね」と私が続けました。
いざなぎ流は陰陽師とは違うスタンスのようでした。
また、いざなぎ流は「昔、物部は修験道の聖地、熊野の荘園だったと聞きましたが、修験道がルーツですか?」という私の問いに、森安太夫は「いざなぎ流の祭文は京都弁だ。京都がルーツなんじゃないかな」とご回答頂きました。
森安太夫との会話の時間は私のとってとても楽しいものになりました。
森安正芳太夫貴重なお話をありがとうございました!
最後に奥物部の風景写真を載せます。とても自然が美しい町でした。
自然が豊かなこの地は、神様が自然の中に息づいている・・宮崎駿映画の舞台にでも選ばれそうなそんな空気を感じる町でもありました。
安倍晴明・讃岐出生説 [安倍晴明と私]
皆さんこんにちは。
今年2008年7月19日四国讃岐に、安倍晴明讃岐出生説を調べに行って来ました。
今回は安倍晴明の讃岐出生説の話です。
平安時代、安倍晴明が京都で活躍する前、安倍晴明自ら神主をしていたとされる讃岐香南町の冠纓神社です。
冠纓神社の宮司さんにお話を伺ったところ、この神社の神主をしていた頃から、安倍晴明は人並みはずれた超能力を持ち、当時の天皇に引き抜かれて京都へ行って京都で活躍したとの話でした。
讃岐・冠纓神社の神前です。
冠纓神社の境内には平安当時、安倍晴明が祀っていたという祭神が祀られており・・安倍晴明神社との碑もありました。祀ってある石には3つの神様の名前が刻まれており、金神の名前もありました。
安倍晴明の出生地は、①大阪説②茨城説③讃岐説が有名で、今回調べに行ったのは、③讃岐説です。
讃岐説は歴史書の公文書の中・・「讃岐国大日記」と丸亀藩の公選地誌「西讃府志」に記録が残っています。
大日本史料「讃岐国大日記」によれば、安倍晴明は讃岐国香東郡井原庄、また丸亀藩の公選地誌「西讃府志」によれば讃岐国香川郡由佐がその生まれだとされています。
どちらも、現在の香川県高松市香南町、香川町の辺りです。
高松市香南歴史民俗郷土館です。由佐城跡に建てられた公立の博物館ですが、安倍晴明まつわる話を学芸員の方にいっぱい教えて貰えました。写真右下の由佐城跡の石碑の文字見えますか?
香南歴史民俗郷土館の解説板
由佐城は安倍晴明の練石を城内に収め、その石を祀って災難を防いだとあります。
その2つの練石は現在は、由佐城跡地から50mくらい離れた城主のお墓の横に祀られていました。祠の中にはその丸い石が祀られていました。
その後、香南歴史民俗郷土館の学芸員に教えて貰った安倍晴明にまつわる史跡を廻って見る事にしました。
香南町の真言宗お寺、天福寺です。奈良時代に行基さんが建立し、その後空海さんが真言宗お寺に変更したそうです。
このお寺に安倍晴明が平安時代に所属していた事をお寺の方から聞きました。
密教を安倍晴明が修行・・
またこの真言宗のお寺には、安倍晴明が念を入れたとされる石が祀られており、安倍晴明ブームの頃はよく人が訪れたそうです。
この祠は地元では「アベヨシサン」言い伝えられているという事でした。
次に、安倍晴明が住んでいたと聞いた場所に行ってみました。
高松市香川町の安倍晴明の屋敷跡一角は現在、住吉神社となっていました。
私はこの小さな神社の敷地一帯に安倍晴明のパワーを感じました。
皆さんはこの讃岐説・・どういう感想を持たれますか?
また、讃岐には弘法大師空海の出生地の善通寺にも寄って来ました。この善通寺の門前を安倍晴明が通った時、晴明の式神が空海を恐れて姿をくらましたエピソードも残っています。
最後に讃岐の由佐・・安倍晴明の出身地の風景写真を載せます。
遠くに、円すい状のきれいな山がたくさんある讃岐の町でした。
なお、この讃岐の調査にとても参考にさせて頂いたホームページです・・・
ありがとうございました。
安倍晴明について [安倍晴明と私]
みなさんこんにちは。
お待たせしました。今回は安倍晴明のお話です。
野村万斎が演じる安倍晴明
安倍晴明は皆さんもご存知の通り、平安時代の天皇に仕えた宮廷陰陽師です。
天武天皇が飛鳥時代設置した陰陽寮に所属していました。
京都、陰陽寮跡
安倍晴明は日本の陰陽道を大成した人でもあると言われています。
陰陽寮では実力のある陰陽師から、陰陽頭、陰陽博士、天文博士、暦博士、漏刻博士が選ばれ、晴明は天文博士でした。星を見て、天の兆しを読み、占いを行い、物事の吉凶を調べていたと推測されます。
晴明は陰陽師・・・陰陽道、陰陽五行説から世の中を見ていたに違いありません。私は陰陽五行説がとても好きです。宇宙を含む全てのものは陰と陽を含み、五行、木・火・土・金・水の5つのエレメントのいずれかに配当され、この陰陽五行説から晴明は世の中をみていた事と思われます。現在私は五行の配当について勉強中です。五行には五行相生、五行相剋、比和という関係が成り立っています。五行相生、五行相剋については、中国道教の陰陽五行思想(インヨウゴギョウシソウ)から来ています。
陰陽五行思想が日本に伝わり、日本の古神道と密教などの呪術的要素を取り入れ、日本の陰陽道(オンミョウドウ)は生まれました。陰陽は中国読みはインヨウですが、日本ではオンミョウと詠みます。陰陽道は起源は中国にありますが、日本独自の当時最新のテクノロジーでした。晴明はその陰陽道を身に付け、大成した平安時代の陰陽師という事です。
一般人の目には見えない式神を使役し、陰陽道の呪術を使いこなし、星から世の中の先を読み、占術に長け、呪詛を祓い、死んだ人を生き返らせるといわれる泰山府君祭等各種儀式をとり行い、平安時代、怨霊や鬼に怯える人々を数多く救っていたと伝えられています。
故に安倍晴明は天才陰陽師として人々の心の中に生き続け、死後多くの物語や歴史書やさまざまな伝承で語り継がれ、千年以上経った今も彼の魅力に惹かれる人々が多く、人気が絶えません。
晴明の死後すぐ時の一条天皇が晴明を神として祀れと命令し、京都晴明神社はできました。私は晴明神社が大好きです。
晴明の凄いところは、ものすごいレベルの陰陽の術をさらりとやってしまう事だと思います。クールなスタンスでさらりと陰陽の術を使う。本当の意味で陰陽道に精通していまないと到底出来るわけがなく、彼は陰陽五行説自体を体で覚えていたに違いありません。
頭の中では緻密な計算をしながら、表面上はクールなスタンス・・・とても惹かれます。
晴明は凄く感じやすい体質ではなかったかと思います。とても感じやすいから、式神も鬼も見えたし、世の中の変化の兆しも分かった・・・私はそう思います。
晴明が唯一残した「占事略決」は当時陰陽師が用いた占術、六壬神課のテキストです。晴明が50代後半の頃書いたとされていますが、天文博士として天文のエキスパートとして活躍した自分の専門分野の話ではなく、何故、占術の本を書いたのか興味深いところでもあります。
私なりの、安倍晴明の解説いかがだったでしょうか?
安倍晴明の子孫は土御門家を名乗り、晴明の死後、日本の陰陽道の第一線を継承していきますが、現在も残る「土御門神道」についても、今後私は調べていきたいと思います。
福井県おおい町(旧名田庄村)土御門神道本庁
陰陽師ロード [陰陽道]
今回は荒俣宏氏著書「陰陽師ロード」と「陰陽師-安倍晴明の末裔たち」の感想です。
荒俣先生は、安倍晴明、平安陰陽道については、岡野玲子先生の「陰陽師」で解説済みなので、その外側、安倍晴明の子孫や高知県物部村のいざなぎ流等、陰陽道に関係して、現代に残る話を紹介していこうというスタンスでこれらの本を書かれたようです。
安倍晴明の子孫、土御門家の本家、「土御門神道本庁」
高知県物部村に残る陰陽道の民間伝承「いざなぎ流」の祭具
全国各地に残る安倍晴明と陰陽道の足跡、当時から現在に至るまでの陰陽道のあり方、密教と修験道との関わり、暦を作る為の天文観測の話。いろんな切り口、当時の状況を他の陰陽道の解説本と違った視点で解説してありました。
また、安倍晴明のライバルだったとされる蘆屋道満についても、播磨になぜ民間陰陽師が多かったのか、法師陰陽師についても解説がありました。
蘆屋道満像
また、晴明の子孫の土御門家の歴史についても様々な解説があり、土御門家が陰陽道を統括する為にはそうとうの苦労があったようです。
福井県名主庄、土御門神道本庁ある4色鳥居
謎が多い、安倍晴明の出生地は様々な説があるらしいですが、①大阪説②讃岐説③茨城説が有名で、①大阪説③茨城説についての解説がありました。特に関東には、土御門家の陰陽師が進出していた事実があり、今まで知らなかった事実を確認出来ました。
私は安倍晴明の出生地は②讃岐説だと思っています。讃岐の歴史書の中に晴明の出生の話が出てくるらしいですが、真言密教の開祖「弘法大師・空海」の出生地でもあります。見えない力を大事にする土地柄ではないかと思っています。今年の夏、四国旅行を計画している私ですが、讃岐に行って調べてみようと思っています。
讃岐の善通寺。空海の出生地で有名。安倍晴明も讃岐に行った時、門前を通り、晴明の式神が空海を恐れたともいわれています。
陰陽道において、現代でも呪術を行っているのは、以前のブログで紹介した高橋圭也先生その他の現代の陰陽師、晴明の子孫の土御門神道、そして荒俣先生が紹介しているいざなぎ流です。私の確認出来た範囲ですが・・・
そのいざなぎ流についてですが、高知県物部村、未だ開発の手の及ばない自然に囲まれた土地らしいですが、この地に陰陽道の呪術の民間伝承が受け継がれているそうです。
高知県物部村
その昔、修験道の聖地、三重県熊野の荘園だったそうですが、どういうルートで陰陽道が伝わっていったのでしょうか。どのように現代までその伝承が残ったのでしょうか。とても興味深いです。
三重県熊野の那智の滝
いざなぎ流の祭事や、神様をかたどった紙幣のクラフト講座等は最近都会の方で行われているらしいです。参加してみたいものです。
東京で行われた、いざなぎ流祭事のワークショップ
現代の陰陽師! [陰陽道]
とうとう見つけました。 I’m very happy so much!
現代に生きる陰陽師・高橋圭也先生です。現在、陰陽道北斗派第三代宗家、明階神職という事らしいです。
明治時代、陰陽師が廃止され、現代には陰陽師はもういないと思っていた私は意外な所から高橋圭也先生を見つけました。私は語学勉強の為、レンタル屋には足しげく通っていますが、要はいい英語ドラマを探しているわけですが、レンタルショップGEOのモバイル会員になっていた事がラッキーを運んでくれました。GEOからのお知らせメールに高橋先生の監修する占いサイト「幻の陰陽師占い~開運・厄除」のアドレスが有り、アクセスすると、そこには私が求めていた陰陽道の知識、占いが私の求める形で、提供されていました。月315円で、サイト内使い放題という事で、願っても無い事でした。
そこには、私の求めていた六壬占い、易占い、霊符、それにおまけ、中国道教の本に出ていた、ポエ占い等・・・ 私にとっては完璧なレベルでの占いサイトでした。この監修者はスゴイそう思いました。監修者の解説には私の大好きな映画「陰陽師」「陰陽師Ⅱ」の陰陽道指導を行なっていた本人である事が分かり、ますます満足感に浸れました。この人に陰陽道を学びたい。私はそう思いました。
高橋圭也先生をWEBで調べたところ、陰陽道の本を出している事が分かり、すぐ購入しました。これが、「現代・陰陽師入門 プロが教える陰陽道」でした。
- 作者: 高橋 圭也
- 出版社/メーカー: 朝日ソノラマ
- 発売日: 2000/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
本の内容は、今までの陰陽道の解説本とは違い、現役陰陽師という事で、陰陽道がより実践的なスタンスで、陰陽道が解説してありました。先生のスタンスは陰陽師は陰陽道の枠にとらわれずというか、修験道、神道、密教、そして中国の道教、易、風水、天文学、医学・・・政治経済にいたるまで、全てにおいて、精通していないと陰陽師として務まらないという事で、私の持っている考え方と相通じるところがありました。
先生の解説には正直ついていけませんでした。というのはとても内容が濃かったからです。陰陽道その他の知識は日本、そして中国の古文書から引用しており、他の解説書では語られていない専門知識がたくさんありました。やはり、陰陽道を実践するという事は、並大抵では務まらなという事でしょう。漢文、日本の古文を読み解く知識や能力、昔の占いを身に付ける為の現代の占いの知識や能力、中国の文献を調べられる能力も陰陽師には要求されるのでしょうか。
個人事ですが、私は陰陽道とは関係のない技術職として仕事をしています。陰陽道に関しては、素人です。でも、将来的に土木の仕事を定年退職した後、陰陽道を本当の意味で身に付けた神職になりたいと思っています。実のところ、私の大好きな京都晴明神社で、神職として働きたいのです。晴明神社では、京都で、陰陽道に基づいた占いを行い、赤ちゃんの名前を考えてあげたり、人生の相談事に応えていると聞きます。本当の意味で、陰陽道を身に付けていないと、務まらない仕事だと思います。
定年退職後は、國學院大学文学部の神道学科で、神道と陰陽道を勉強し、神職の資格も取りたいと思っています。今の時点で、これは私の夢であり、目標です。余談ですが、私は幸か不幸か私は生れ付きか、神様や幽霊が見え、話が出来ます。それぞれの神様の話はとてもシンプルで、センスがいい。言った通りの事になります。当然、私の大好きな安倍晴明とも話した事があり、ファーストコンタクトで、晴明さんは私に「易を勉強して欲しい」と言いました。その頃は「易」が何なのか知りませんでしたので、陰陽道はこの「易」を調べる為の入り口でもありました。でも、調べているうち陰陽道にはまってしまいました。
全ての事象を陰陽道を持って説明できる。この事は技術職である私の好みにもピッタリ当てはまっています。陰陽道はテクノロジーであるという事です。
高橋先生は安倍晴明については、少し否定的な記述をしていました。彼の超人的な霊力は彼の死後、彼を神格化しなければいけない理由があったから、後付されたという事です。私としては、彼のイメージは夢枕先生の描いている、凄い才能、緻密な分析をしながら表面上はクール、内はスマートでホット、風雲気ままな晴明像に賛成です。彼はとても魅力的です。老子を読んだ事は以前ブログにしましたが、安倍晴明は老子のいう「道-タオ」を潜在的に身に付けていたのではないかと思います。
「タオ」が根本にあるから、何事が起こってもぶれない。クールなスタンスを保てる。逆にクールなスタンスを持っていないと、超人的な能力を発揮出来ない。これが晴明の根本であると思っています。晴明にとっては特に超人的なつもりは何もない、取り巻きがそう思っただけの事。私はそう思います。高橋先生に反論する気は全然ありませんが、そこだけは気になりました。
でも、はっきり言って「高橋先生には弟子入りをお願いしたい。」そう思いました。でも、陰陽道は秘術で、一世一人伝授という先生のスタンス。また、並大抵の努力では先生に追いつかない事も承知の上、何らかの方法で、先生にご教授願えないだろうかと言うのが本音です。平成の今、陰陽道で高橋先生以上の先生は見つからないだろうなと思っています。
高橋先生は陰陽道の占いPCサイト「幻の陰陽師占い」も監修しており、そちらの方も私は会員登録しております。月525円で使い放題という事でした。私は特に、六壬占いと易占いの知識が欲しいのです。陰陽道での占いは以前、私の晴明的生活のページで、紹介しましたが、いまも式神カードで続けています。占いの実践練習という事で、勉強させて貰っています。今後、安倍晴明が残した占い書「占事略決」で解説されている六壬神課にステップアップしていく予定です。晴明が行っていた占いを勉強したいのです。
今後は「易」と「陰陽五行の配当」「六壬神課」の方面を勉強していきたいと思っています。「六壬神課」については、現在、松岡秀達先生の「占事略決」の解説本で勉強中ですが、悪戦苦闘しています。陰陽道は難しいです。でも、凄く魅力を感じます。
吉野裕子先生です。吉野先生は現在、私が勉強中の五行の配当と易の話を茶道、庭園、音楽、祭り、和歌などとても文化的な話題から解説してくれており、とても私は嬉しく思っています。吉野先生もまた、日本文化は陰陽五行説からそのほとんどが来ている事を解説しています。
吉野先生は陰陽五行について、たくさんの著書を出しており、今後、たくさん勉強させて頂こうと私は思っています。楽しみが増えました。
話がそれてしまいましたが、高橋圭也先生が基で、いい先生の著書に恵まれてきました。
高橋先生は音楽CDも監修されているという事で、早速アマゾンで購入しました。