老子 [老子と荘子]
今回は、中国の思想家「老子」の話です。
安倍晴明が大好きな私ですが、老子と荘子も大好きです。
老子は紀元前約5世紀の人で、中国春秋時代の人らしいです。
老子
中国道教の開祖としても知られ、有名な老荘思想の「老」の方の老子です。
実在していた人物かどうかも、定かではないらしく、謎の多い人物でもあるようです。
しかし、約5千何百語で綴られた書物「老子」は実在しているので、
実在の人物として、私は老子が好きです。
2007年11月後半の3連休で、その書物「老子」を読みました。
- 作者: 金谷 治
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/04
- メディア: 文庫
とても、2500年前に書かれた書物とは思えないほど、
現代の世相を映し出していました。
人は、万物の根源「道」(タオ)と共に、世間の常識にとらわれる事なく、
無為自然の生き方に立ち返り、自分の生活を楽しみなさい。
という事が、書かれていたようです。とてもシンプルで、無駄のない文章でした。
東北大学名誉教授、金谷治先生がよく、原文をよく噛み砕いて、
丁寧に解説してありました。
「道」とは、簡単に説明できない、万物の根源で、老子はいろんな角度から、
「道」を説明していました。
時には正論で、時には物事の裏側から、奇策的に。
ご存知、太極図。「タオ」のシンボルマークです。
老子は、理想的な、国と国との関係にも、ふれていました。
大国は従属的なやり方で、小国を従えようとするが、これは良くない。
むしろ、大国は小国に対し、へりくだるべきだ。小国もまた、
大国に対し、へりくだる方が良い。こうする事で、大国は小国を無理なく、
束ね、小国は大国から、あらゆる物を学べる。
現代において、大国アメリカ、小国日本の国際関係を言い当てているように
思えました。
「道」を逆説的、また奇策的に説明するところでは、
大陰陽師、安倍晴明の生き方にも、相通ずるところを感じ、
夢枕獏著小説「陰陽師」、同氏原作映画「陰陽師」「陰陽師Ⅱ」
で紹介されているの晴明の性格、生き方、
世間に媚びず、また自由気ままな、晴明像はここにルーツがあり、
晴明は潜在的に「道」を体得していたのではないかと私は感じました。
老子は中国、河南省鹿邑県東方の出身らしく、中国河南省について、
インターネットで、調べてみました。
河南省分かりますか?
河南省の山。
河南省の河。
これは私のイメージですが、老子はこんな所に住んでいたのではないでしょうか。
「老子」はとてもいい本でした。
このページ老子研究家の方には申し訳ないような内容だった
かも知れませんが、また何年かして、「老子」をもう一度読もうと思います。
また、違った発見があるかも知れません。
最後に、今度、読んでみようと思っている本を紹介します。
・・・・ なんか、良さそうな本でしょ。
2007-11-27 11:08
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