福井県おおい町 暦会館 [陰陽道]
皆さんこんにちは。
久しぶりの更新となりました。
今回は2009年の9月のシルバーウィークに福井県おおい町の暦会館に行った話です。
暦会館は安倍晴明の子孫、土御門家と暦の資料を展示した、安倍晴明、陰陽道ファンにはとてもありがたい場所です。
暦会館の藤田館長はれっきとした土御門家関係の子孫であり、土御門神道本庁の庁長さんでもあります。
暦会館は初め、土御門家や暦の倉庫として計画されたらしいのですが、せっかくならば貴重な資料を、たくさんの人に見て貰おうと今の暦会館となったらしいです。
藤田館長は土御門神道本庁で、今も全国の有名寺社の暦を作っておられます。その館長が開いている暦会館。とても有り難い施設だと思います。
現代は、国立天文台から発表される、天文データを下に造暦されるらしく、昔のように天文観測をして、暦を作っていた話からすると、やはり時代は違うようでした。
一番興味深い展示品だったのは渾天儀です。
中国流の天文観測儀器で、当時はもっと大きな物で、人が中に入って天文観測を行ったそうです。
3つの円盤の組み合わせからなり、これは地平環(地平に置かれた環)、天背環(子午線内に置かれた環)、赤道環(天の赤道内に置かれた環)である。中に入った人間が天体の天球上の位置を角度で読み取る事が出来るようになっているとの事でした。
これは実際1798年江戸時代の月食の観測記録です。さっきの渾天儀を使って観測されたものでしょうか・・
その他にも、同月食前日の木星と月の観測記録も展示されていました。
月は28日周期で、満ち欠けを繰り返しているらしいのですが、分かりやすく図解されていました。
幕末頃から始まったとされる、略歴。明治時代、家屋の柱や壁などに貼られ、現在のカレンダーに発展してきたらしいです。
あと、時を計る漏刻計。
これは、遺跡で見つかった漏刻計の資料に基づいて製作された復元模型であるらしいが、最上段の「夜天地」から「日天地」、「平壷」、「萬分壷」、「水海」へとサイホンの原理で銅管より定量の水を落とし、「水海」の浮子(フロート)の鍚杖目盛により時刻を読み取る装置らしいです。
土御門神道本庁にある安倍晴明公画像のレプリカも展示されていました。
また近いうち、暦の勉強の為、この資料館をまた訪れたい。そう思いました。
何故か暦会館の入り口には、葛の葉姫の詩が・・・
また訪れたい場所が増えました。
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